■クリプトコリネ栽培方法(水上)
 ここでは私なりのクリプトコリネの栽培方法や、栽培に関する気が付いた点などを紹介したいと思います。多種多様な環境に対応した栽培方法ではありませんので、私のページを参考にした際には、十分に注意して、ご自分の責任のもとでおこなってください。また気が付かれました点などございましたらご連絡下さい。
□栽培時の注意点 (※文字色が異なる文章は追記です)
 まず栽培にあたって、一番注意すべき点はそのクリプトにとって一番良い環境を用意する事です。私もまだまだ分からない事ばかりですが、その種の葉の形態に応じて、およそ好む環境があるようです。例えば葉の形態では、細葉〜丸葉のように分ける事ができます。また葉の厚みなども形態として考慮に入れるべきでしょう。
 さて、ではどのような環境で栽培すれば良いのでしょうか?原産地である東南アジアのジャングルを想像して下さい。強い陽射しに高温多湿の環境。まずこの3つの要素について考えてみましょう。

「光」・・・もちろん日光のことですが、クリプトコリネは陰性植物であるので、蛍光灯の光でも十分育成する事が可能です。しかし、カーテン越しの太陽光を一日のうちに少しで当ててやる事ができれば、葉の色や大きさなど育成状態が非常に良くなります。そもそもクリプトコリネは植物です。光が無ければ光合成が行えず、生きてすらゆけないのです。ただ、強い光を当て過ぎると葉が寝る傾向があるようです。とくにそれが害になっているようではありませんが、気になる点ではあります。

 さて、今までの経験をふまえてある事に気がつきました。それはクリプトも種によって適切な光の量が異なるという事です。今さらという感じもありますが・・・
 まず細葉系の種は、比較的強光を好むようです。たとえばウェンティやアンナミカ、ベトナムエンシスなどです。強光下で育てると葉も大きく、良い色で育ちます。これ、ホントに違いがあります。別の種とも思えるぐらいです。
 逆に、丸葉系のゾナータ、ロンギカウダ、フスカ、プルプレアなどは強光下では、葉色が薄く(黄緑)、葉も寝てしまうようになります。これらの種は蛍光灯だけの方が、綺麗な葉を展開します。葉緑素の関係もあるのでしょう。

「高温」・・・熱帯産ということで、25℃前後で維持してやる事が必要になります。ただ、水槽内の環境とは異なり、水では無く、空気を安定させなくてはいけません。ですから赤外線タイプのパネルヒーターなどを使用する事が必要になります。爬虫類用のレフランプの使用も効果的であると思いますが、鉢内の温度の安定も必要になります。またこの温度に関してですが、水中とは異なり多少の温度変化には耐える事ができるようです。今の私の栽培環境では、早朝は25℃で、昼過ぎには30℃近くにもなります。後述の湿度との関係もあるでしょうが、根の部分への温度変化で無ければ、さほどのダメージにはならないようです。

「多湿」・・・これも非常に大切です。詳しいパーセンテージは分かりませんが、容器内に水滴が付くほど十分な湿度が必要です。また葉の形態に応じて湿度に対する耐性が分かれるようで、テープ状葉は非常に乾燥に弱く、丸葉は比較的乾燥に強いようです。初めての種などは葉の様子をよく観察しながら湿度調節してやりましょう。湿度管理の方法は、容器内に水を入れて密閉すれば簡単に高湿度になります。ラップで蓋をしたり、容器にちょうどの大きさのガラス等で蓋をすると良いでしょう。私はアクリル板を使っています。湿度が上がれば水を含み、少し反ってしまうのが難点ですが、その分微妙に隙間ができ、自動で湿度管理ができているようにも思えます。また、温度が上がるにつれて空気中の水蒸気の量(飽和水蒸気量)は増えます。ですから温度によりパーセンテージは変わってくるので一概に何パーセントぐらいが良いとは言えません。

 どうでしょうか?これらの3つの要素をしっかりと意識しながらの栽培ができるでしょうか?次に底床に関してですが、後に4種類の方法を挙げていますので参考にしてみて下さい。私自身、結構適当に使い分けしています。続いて栽培において気が付いた点です。

「霧吹き」・・・水中葉を水上葉にする場合は、ほぼ毎日の霧吹きが欠かせませんが、水上葉になった場合は、それほど必要には感じません。そもそも水蒸気が水滴となって、ラップや蓋に付き、それがポタポタ落ちていますので、それで十分であると思います。ただ、夏場に容器内の気温を下げるために、少し冷やした水を霧吹きするのは効果的であると思います。また、カビ防止のために、少量の木酢液をいれたものを吹いてやるのも必要になると思いますが、これは週に1回程度で十分です。

「二酸化炭素」・・・植物の成長を左右する3つの環境要因として、“光”“温度”“二酸化炭素濃度”があります。陸上では水中に比べ、二酸化炭素濃度が低くなってしまいます。ですが、空気中に添加してやるほどのことは無いように感じます。実際に発酵式の二酸化炭素添加装置をつくり、添加してみましたが、目に見えての成長はあまり感じませんでした。おまじない程度に添加してみるのか良いかもしれません。農作物の栽培でのガラスハウスやビニールハウスなどでは石油を燃やして二酸化炭素濃度を上げる方法がとられているので、効果は少なからずあると思います。ただ、一番は光と温度だと思うので、その環境を先に整えてやる方が必要だと感じています。また二酸化炭素の温室効果も期待してみるのも良いかもしれません。ま、どの程度のものかは分かりませんけど・・・

「肥料」・・・植物栽培に必要なもとして窒素、リン酸、カリウムなどの肥料がありますが、これはやりすぎに注意しましょう。固形の肥料を底床に仕込んでおけば十分です。肥料焼けが気になるようでしたら置肥タイプのものを使用すれば大丈夫です。私は、エイドボールという置肥タイプのものを使用しています。

「素焼きの鉢」・・・クリプト栽培で使われるものですが、これが結構ポイントだと最近考えています。なぜなら、素焼きの鉢は程よい給水力があり、鉢内を適度に湿らせる事ができるからです。うわぐすりが塗ってあるタイプのものはそのぶん水の蒸発が少なく、逆に給水力も弱いように感じます。実際、クリプトをずらして植えてみると鉢のふちに近い方が良く成長したりします。様々な要因はあると思うのですが、鉢の適度な給水力はあなどれません。水苔や鉢土からの給水の手助けになっていることは確かです。良いものを選ぶようにしましょう。

「pH」・・・ま、良く言われる事ですが、腰水のpHです。といっても用土のpH干渉作用だとも言えます。とりあえず計ってみてください。基本的に低pHになるような用土を使っていれば、腰水のpHも低くなります。ミズゴケを使っても低くなります。多くの種では少々低くても大丈夫なのですが、ブローサ、キー、ウエノイ、ストリオラータなどは少し気をつけた方が良いと思います。できることなら中性付近を好む種をあつめた水槽にして、高頻度で水換えなどしてやれば、成長が全然違ってきます。間違えれば一気に溶けます。

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