1■花が咲きました [1999/04/20]
 二月の中旬にバナナプラントの仲間である、パンタナルガガブタ [Nymphoides sp.]に花が咲きはじめました。この水草は、年末に一本¥1.500で購入し、底砂に植え込んでいるにも関わらず、すぐに浮き葉を出していました。その浮き葉からはどんどんランナーを出し、葉の枚数はどんどん増えていきました。普通はこのような浮葉を出す水草は、レイアウト水槽には嫌われものですが、幸いにもクリプト類とミクロソリウムがメインの水槽であった為に、伸び放題にしておく事ができました。しかし、結局は水面の流れで、一定の場所に集まる為に、水槽内全てが暗くなってしまうという事はありませんでした。


 順調に成長を続けるガガブタに異変が起こりはじめました。それは、浮葉へとつながる茎の途中にコブの様な物が出来始め、そこから水中根、葉が出てきはじめました。良く見るとその水中根の他に、何やらつぼみの様なものが、、、、その時はつぼみとは気がつきませんでしたが、2〜3本確認出来ました。そして、ちょうど乾燥の激しい冬と、自分の忙しさが重なり、差し水も出来ず、蒸発により水面が下がってきました。その時を待っていたかのように、水中に伸びていたつぼみが、水面上へと伸びてきました。普通ならば蛍光灯に当たり、焦げてしまうところでしょうが、10cm近く水面が下がっているこの水槽では、十分なスペースがあります。はじめてそのつぼみを確認した時は、「おお!明日ぐらいには咲くだろうな、、、」などと思っていましたが、部屋の掃除などを数時間ほどして、もう一度見てみると、もうつぼみが開こうとしているではありませんか!!他を見てみると、新たなつぼみが浮上しています。また、さらに沢山のつぼみが水面下で控えているのが見えました。結局その日は一つだけ花が咲きました。そして写真を撮ろうにもフィルムが無いという悔しい思いをしながら、眠りにつきました。

 次の日、急いで部屋に帰って水槽を(水面)見てみると、6つの花が咲いていました。普段は気にして見る事の無い水槽の水面に、可憐な花が咲き乱れている、、、、、これは写真に撮っておかねば、、、、しかし、この花はどこかで見た様な気がします。いったいどこで??その答えはすぐに見つかりました。それは、私のアクアライフを変えた、というより飛躍的に進歩させた"理想的な水槽"(*1)という本の、開放された水槽という項目での写真でした。厳密にはその写真とガガブタは異なりますが、種は同じでした。さすがに、何度も読み直している本だけに、記憶に残っていたのでしょう。(^-^)

 花は、非常に細かい糸の様なものに覆われていて、まるで食虫植物を彷佛させるものがあります。さらに、よく観察を続けていると、まず花は開き、その後もういちど閉じて、また開くという事が観察出来ました。恐らく、この一度閉じている間に受粉をしているのでしょう。

(*1)理想的な水槽-淡水水槽の設備と世話の入門- Kaspar Horst/Horst E.Kipper著


 その日、観察を続けていると、ふと気が付いた事がありました。それは、昨日咲いていた花が無いという事です。まさかと思い、さらに観察を続けていくと、花は、およそ半日で水中に沈み、溶けるように枯れてしまうようでした。後には実のような物を残しています。その実は落ちるという様子も無く、数日ほど茎ごと水面に横たわり、しだいに水中でまっすぐ下を向いた状態になっています。恐らく、実が成熟すると、そのまま底におちるような仕組みになっているのでしょう。しかし、気が付くとその実は無くなっていて(腐った?)実際にどうなっているかは分かりません。最近の水槽の観察時間の少なさが原因である事はいうまでもありませんが、、、もしかすると、底床に落ちた種子がいつのまにか発芽するかもしれません。また、仮に種子を落としていたとしても、発芽する為の条件というものがあるはずです。残念ながら現時点ではその条件はわからず、ただ、花が咲いているのを楽しんであるだけです。もし、種子をとることが出来、発芽させる事が出来れば、欲しい方に配ろうと考えているのですが、、、、、何ごともチャレンジでしょう。

 適度な世話のさぼりと、部屋の乾燥により、アクアリウムで自然流れの一部を見る事が出来ました。もし、ガガブタを手に入れる事が出来ましたら、一度花を咲かせてみてはいかかでしょうか? コツは、、、、上部の空間です。

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